手紙の代筆依頼を受けて

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私のもとにある方から手紙の代筆依頼が届きました。

その方は、昔フォークリフトに手をひかれたため、右手が思うように動かなくなりペンは持てるのですが、字を書こうとすると真っすぐに書くことができないそうです。50年来の旧友に感謝のお手紙を書きたいとの事で依頼を受けました。依頼人の方はとてもお話が好きで、その話を聞いていると、とても心が優しい気持ちになり、この方のお手紙を書くことに気持ちが入りました。

代筆というのはキレイな字でお手紙なりを書くことではありますが、こうして依頼人の方とお話しすることによって代筆している際に、その情景や顔が脳裏に浮かび、手紙を書くことにも私自身の気持ちも入っていくようになります。

そうやって丁寧に気持ちを込めた代筆は、出来上がったときにとても柔らかな温かみのある仕上がりになるような気がします。私はこの代筆を担当するととても心が洗われる気がしています。

電話やメールがほとんどの時代ではありますが、こうやってゆっくりと手紙を書く時間は、かなり相手のことを考え、文章を構成していくので、やはりメールとは比較できない深みが出てきます。

私もこのお仕事を通して、あたらめて手紙の大切さ、温かさを学んでおります。

<文房具について>

代筆する際に、どのペンで書こうか?どの便箋と用紙を使おうか?色々悩みます。

「なんでもいいよ」と全ておまかせのお客様は、どうしようかな?と楽しいながらも正解がないのでしばらく考えます。

日本は実にたくさんのペンの種類が売られています。筆タイプからボールペンまで、太さも柔らかさも合わせたら本当に適材適所のペンたちがそろっています。ますます奥の深い手書き文化をこれからも大切にしていきたい気持ちで作業させていただいております。

お困りの際は、お気軽にメールかお電話でお問い合わせください。

これからの季節、クリスマスカードやちょっとしたお礼状、お手紙など、手書きにしてみよう!とお考えの方もお待ちしております (^ ^)/

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